ひと目で見分けるストキャスティクス(前編)

皆さんこんにちは。
FXトレードデリバリー Mr.マグナムです。
前回はボリンジャーバンドに関してお話しました。

今回はストキャスティクスのお話をしたいと思います。

1.ストキャスティクスとは

ストキャスティクスは、アメリカのチャート分析家、ジョージ・レーン氏が開発したテクニカル指標です。

為替レートや株価は、その時々で上に行ったり下に行ったりします。
この上下のぶれ幅に注目して今の状態を数字で示すテクニカル指標が、いわゆるオシレーター系と呼ばれるものですが、ストキャスティクスはそのオシレーター系の代表的な指標です。

FXトレードデリバリー_ストキャスティクス説明用加工済

ストキャスティクスは、その時々の値動きから%K(パーセントケイ)と%D(パーセントディー)、あるいは%DS(パーセントディーエス)という数値を算出します。
売り時や買い時は、そうした数値や、数値を繋げて線にした場合のそれぞれの位置関係から判定します。
%K、%D、%DSの計算式は以下のとおりです。

 

【ストキャスティクスの計算式】

%K=(直近の終値-過去X日間の最安値)÷(過去X日間の最高値-過去X日間の最安値)

%D=%KのY日間の平均値

%DS=%DのZ日間の平均値

※X、Y、Zは任意の数

なお、ストキャスティクスには%Kと%Dを用いるファスト・ストキャスティクスと、%Dと%DSを用いるスロー・ストキャスティクスの2種類がありますが、今回はファスト・ストキャスティクスに絞ってお話しします。

 

2.『買われ過ぎ』や『売られ過ぎ』の利食い指標として利用する

ストキャスティクスは、表現そのものが大変分かりやすく、MACD(オシレーター系のインジケーター)ともに一般の投資家の方に大変人気のあるテクニカル手法だと言えるでしょう。

ただし、その使い方については、誤って伝えられているケースが多いようです。
特に、『買われすぎ』が売りのサインではなく、『売られ過ぎ』が買いのサインではないという点には十分注意が必要です。

『買われすぎ』がなぜ単純に『売り』ではないのか、『売られ過ぎ』がなぜ単純に『買い』ではないのかという点については、これから順々に説明していきます。

まず、ストキャスティクスの説明に入る前に、マーケットの動きは3種類しかないという点を再確認しましょう。

①買われている

②売られている

③動いていない

これとは別に、マーケットには物理でいうところの『慣性の法則』が働いているのではないかと思うくらい、それまでの傾向が続くという性質があります。

つまり、

①買われているものは買われ続ける

②売られているものは売られ続ける

③動いていないものは動かない

という傾向があるのです。

FXを経験された方は、ある日いきなり大きく動き出した相場が、動き出した方向にしばらく動き続ける、あるいは、動かない相場はずっと動かないという経験則のようなものをお持ちでしょう。
マーケットには、このように、それまでの状態が継続するという性質があるという点をまず理解しましょう。

ここで、『買われすぎ』というのは、どういう状態でしょうか?

これは、文字通り『買われてきた』からこそ、『買われ過ぎ』であるわけです。

ということは、マーケットの状態としては『継続して買われてきた』という事実があるわけですから、このマーケットはその後も買われる可能性が高いのです。

同じように、『売られ過ぎ』というのはどういう状態でしょうか?

これは、文字通り『売られてきた』からこそ『売られ過ぎ』であるわけです。

ということは、マーケットの状態としては『継続して売られてきた』という事実があるわけですから、このマーケットはその後も売られる可能性が高いのです。

トレンドはいつか必ず終わりを迎えますが、その転換点を正確に予測することは大変難しいことです。

これに対して、トレンドが続くことを予想することは大変容易なことと言えます。

それは、マーケットには、上述のような性質(これまでの傾向が続きやすいという性質)があるからなのです。

つまり、『買われ過ぎ』ということは、これまでの価格帯における位置という観点で考えると『買われ過ぎ』であるが、今後の動きとしては『買われ続ける』可能性が高いのです。

また、『売られ過ぎ』ということは、これまでの価格帯における位置という観点で考えると『売られ過ぎ』であるが、今後の動きとしては『売られ続ける』可能性が高いのです。

では、ストキャスティクスでの『買われ過ぎ』『売られ過ぎ』といった表現は、どのように考えたらよいのでしょうか?

これは、ポジションメイクとポジションの利食いの考え方に直結するところです。

つまり、ポジションを作るときは、まさにこれからリスクを取りにいくわけですから、トレンドに沿ったような形の売買をしなければならないのですが、一方でポジションを利食いするときは利食いした後はポジションがなくなる(リスクがなくなる)わけですから、トレンドに沿った形の売買をする必要は必ずしもありません。

そうです、『買われ過ぎ』や『売られ過ぎ』のシグナルを利食い指標として利用すればよいのです。

言い換えると、『買われ過ぎ』の場合は買い持ちのポジションがあれば転売を、『売られ過ぎ』の場合は売り持ちのポジションがあれば買い戻しを、それぞれ検討すべきなのです。

Mr.マグナムMr.マグナム

【ポイント】
買われ過ぎ:買い持ちのポジションを利食いする検討材料とする
売られ過ぎ:売り持ちのポジションを利食いする検討材料とする

 

3.%Kと%Dのどちらが重要?

ストキャスのチャートを見ると、%Kという動きの速い線と、%Dという動きの遅い線の2種類があることが分かります。

これら2本の線では、どちらがより重要なのでしょうか?

これは、実は動きの遅い%Dの方が重要とされています。

どちらが重要か迷ったら、とにかく『遅い方』に注目するようにしてください。

下に、ストキャスティクスの概略図を載せました。

FXトレードデリバリー_ストキャスティクス説明用加工済2

実際のチャートを見ると、%Kと%Dが上下にいったり来たりしています。

ここで、ストキャスティクスの特徴である『買われ過ぎ』『売られ過ぎ』を判断する『ライン』を設定する必要があります。

これは『閾値(いきち)』と呼ばれます。

何やら難しい言葉が出てきましたが、大丈夫、全く恐れるに値しません。

『買われすぎ』『売られ過ぎ』を判断するラインは、一般的に20と80
あるいは25と75のラインをセットに考えることが多いのですが、単にこれらのラインのことを『閾値』と呼ぶんだというくらいの理解で結構です。

『20-80のセットか25-75のセットか、どちらがよいのですか?』

という質問を時々受けますが、この質問にもあまり意味はありません。

なぜなら、相場を見極める上で目的の1つが『相場観を立てる判断材料にする』ということだからです。

私たちは、ストキャスティクスというチャートを見て、相場観の判断材料にすることができれば、それで十分なわけです。

20-80でなければならない必然性はありませんし、25-75の方が望ましいという理由もないのです。

20-80のセットであろうと25-75のセットであろうと、そろそろ利食いした方がいいかな・・・とか、少し買ってみようか?

といったような形で、私たちが相場観を形成する際にストキャスティクスが参考になれば、それで十分なのです。

Mr.マグナムMr.マグナム

【ポイント】
1.ストキャスティクスの閾値は、一般に『20-80』や『25-75』のセットが使われるが、どちらが優れているというわけではない
2.パラメータについても、どの数値を選ぶかという点よりも、利用方法の理解に注力すべきである

 

以上、ストキャスティクスの説明をしてきましたが、これ以上は長くなってしまいますので、また次回後編をお話していきたいと思います。

後編はこちら。

ひと目で見分けるストキャスティクス(後編)

 

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